美山に近づくにつれて道沿いに増え始める窯元祭りの“のぼり”が普段の落ち着いた町並みとはまた違った雰囲気。

 

私はお祭り3日目の11月5日に参加してきました。

 

「くもり時々小雨」というあいにくのお天気にも関わらず通りはたくさんのお客さんでにぎわっていました。

 

窯元祭り期間は様々な窯元やお店でお得な限定商品や割引なども行っているという事で、

 

掘り出しモノに出会えそうな予感と期待で胸がいっぱいに。

 

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美山陶遊館裏の400年窯では城山観光ホテルの“ベーカリー城山”監修の元、陶工さんと神村学園の生徒さん達が

焼き上げた米粉100%のオリジナルパンを数量限定で販売していました。

焼き上がりの時間は放送でもお知らせがありますが、焼き上がりと同時にたくさんのお客さんが集まるので、時間を事前に確認

しておいた方が良さそう。到着した時には窯から出てきたばかりの米粉パンがとっても香ばしい香りを漂わせていました。

1個100円のオリジナルパン、早速私たちも購入!

ずっしりと重みのあるパンはまわりがカリッカリで中はふんわりもっちりでおもちみたい。本当に美味しかったです。

普段は器を焼く登り窯で作られるパン。窯元祭りでしか味わえない貴重な味でした。

「クラフトマンビレッジのスタッフです。写真撮らせてくださーい!」とお願いしたところ、窯の方で「おーい!!」との聞き覚えのある声が…。

なんと、15代沈壽官さんがパンの焼き上がり具合を確認されてました。

ますます、貴重なパン!! よくよく噛み締めてありがたくいただきました。

また、薩摩焼体験広場で体験された方にもこちらのパンが無料で提供されていました。

 

 

朝食代わりの米粉パンでお腹いっぱいになったところで、薩摩焼体験広場へ。

ここでは、陶工さん達がロクロ回しや手ひねり、絵付けの指導をしてくれます。

ロクロ回しは1900円、手ひねりは1400円、絵付け体験1400円~。

私たちは絵付け体験に挑戦! 器の大きさや形で料金が変わりますが、1400円の小さいお皿を選びました。

親切に指導して下さったのは瀧川陶苑さん。

鉛筆で下絵を描いてから実際に絵の具をのせていってもいいそう。スタイルブックとにらめっこしながら、鉛筆を動かす事約30分。

だいたいのデザインが決まって絵付けスタートです。

絵の具は“にかわ”が入っていて固まりやすいそうなのでたまにかき混ぜながら使います。

桂木陶芸さんと心斎窯さんからは「コンテストに選ばれるように頑張りなさい」と温かいお声もかけていただき、1時間かかって絵付け完成!!

 

窯元祭り期間中、体験に参加された方の中から、手ひねり、絵付け部門それぞれ大人・子供の部に分けて審査し

特に優れた作品は表彰される“国際手ひねり・絵付けコンテスト”も行われるそうです。

頑張って絵付けしたお皿、選ばれると嬉しいな!

作品の発送は12月中旬頃の予定。送料は600円でしたが受け取り(受け取りは来年1月頃になるそうです。)に来られる

場合は送料無料です。焼き上がったらどんな色になるのか楽しみです。

 

“手打ちそば屋 みなみ”にて昼食。

窯元祭り期間中はかけそばのみで通常600円が500円で提供されていました。

東市来の養母で作られるそば粉を使ったおそばは注文を受けてからゆでているそう。

すっきりと澄んだおつゆも全部飲み干し大満足の味でした。

 

お昼ごはんはBizan chin 蔵さんでいただくこともできるようでした。(今回アップルミントさんはお休みされていました。)

他にも出店が出ていたので散策しながらの腹ごしらえ(伊集院まんじゅうやエビかき揚げ、キムチなど試食もいっぱい)には困らなさそう。

おそばでおなかいっぱいなのに、“はしまき”の出店に後髪をひかれつつ、次のイベントへ。

 

沈壽官窯にて“窯出し”の見学

壽官窯に向かう道で出会った藤かごを売っているおじさんとの値段交渉に手こずっていたらすっかり13時前に!ぎりぎりの到着でした。

登り窯の周辺にはすでにたくさんの人が窯出しを今か今かと待っています。

 

10月31日に火入れされた登り窯は陶工さんたちや壽官さんの手で30時間以上にわたって薪がくべられました。

窯の周囲を取り囲むように、この日のために高く積み上げられた松の薪はどんどん少なくなっていきます。

6つ部屋を持つ登り窯は、今回そのうちの4つに火入れされていました。(通常は2つの窯を使うのだそうです。)

窯の内部は1300度くらいまでに温度が上がり、火口から吹き出す炎はまるで生きているようで幻想的な風景でした。

こんな風景が400年以上もこの地で繰り替えされている事にも改めて感動し、美山の歴史の奥深さにひたれる時間でもありました。

そしてまた火入れ同様、ゆっくり時間をかけて冷やされた窯からはたくさんの新作たちが意気揚々と生まれてくるのです。

窯出しの時間になると数人の陶工さん達と共に15代も登場。

すると、周りの空気もキリッとして緊張が走ります。

窯元祭りでは「美山の力」をテーマにフォトコンテストも開催されるため、ベストショットを狙ったカメラマンたちがわんさか。

私も負けじと人並みかき分けシャッターを押しましたがこんなに人にもまれて写真を撮る経験もないので報道カメラマンになった気分。

窯から次々と運びだされる器を15代が集まったお客さんに説明されてました。それにまた方々から質問が飛び、ユーモア

も交えた15代の返答にドッと笑い声が起きます。

 

窯出しを見学した後は、イベント広場へ。

韓国から南原市立国楽団の皆さんによる特別公演が行われました。

2年に一度、美山窯元祭りでパフォーマンスして下さるそうです。

太鼓や鳴りものに合わせて円になって踊る様子はなんだか、沖縄のエイサーに似ていました。

韓国の民族衣装、チマチョゴリを着た女性の民謡やテコンドーパフォーマンス団の出演もあり、

大盛り上がりのステージとなりました。

窯元祭り期間中は、「もっと知ろう お隣り『韓国』」ということで、韓国の衣・食の文化を子供たちに紹介する

ブースも設けられていました。民族衣装の試着や、日本と韓国のキムチやお菓子の食べ比べもありました。

昔、韓国から連れて来られた陶工たちの子孫が現在も窯を守り続けるこの土地は長い時間が流れた今も

韓国との深い繋がりがあるんですね。

韓国ブームが始まるよりずーっと昔から美山は鹿児島の中の“コリアンタウン”だったのかもしれません。

 

小鶴茶屋にてお抹茶とお菓子(300円)をいただく。  

抹茶碗は美山の窯元さんのものが使われていて、私たちは薩州善衛陶舎さんのお茶碗でした。  

目の前でお点前を拝見しながらいただくお茶とお菓子は散策の疲れを癒してくれます。

胡麻団子に添えられたかわいい千代紙の手裏剣は受付の方がせっせと手作り。

まちの方のこんなちょっとした心遣いで気持ちが温かくなり、元気を取り戻した私たちはすっかり雨の上がった

清々しい美山の小道を再び歩き出しました。

 

たくさんの方に支えられて今年で26回を迎えた窯元祭り。

普段からこの土地が好きで訪れる人やお祭り気分で初めて訪れた人、器好きな人、美山の雰囲気が好きな人…

年に1回の窯元祭りは、そんなみなさんへの感謝祭ですね。まちも人もお店も大判振る舞いでみなさんに楽しんでいただこうと全力を

出し切りました。祭りのあとはいつもの静かでシャイな美山に戻りますが、いつでもみなさんをお待ちしています。

 

 

 

今日一日、散策しながらこんなに買い物をしたら大満足の窯元祭りだったことは一目瞭然!!

 

テーブルにこの日の戦利品を並べてみましたのでご紹介します。

 

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永吉窯    … ふた付き菓子入れ: ずっと狙っていた菓子入れです。ふたの裏もさりげなくおしゃれでした。

         ふた付き小瓶: お茶道具の振り出しからヒントを得て作られたそうですが、中に金平糖を入れて使ってみたいですね。

 

ウェルハンズ。… “sou”試作段階の品: ガラスのオブジェは魚が泳いでいるような涼しげな雰囲気に一目惚れ。

         瓶とフリーカップ: これも試作品。普段店頭には並ばない品に出会えるのもお祭りならではです。

 

藤のかご   … ダイヤ模様の編み目が気に入って購入。かなりお安くしていただきました。

 

mafu   … ピアス: 陶遊館に出店されていました。白磁に絵付けを施された可愛らしいアクセサリーがたくさん並んでいましたよ。

 

La.Nicori    … さつまいもパン:  他にも美味しそうな焼き生菓子もありました。

 

荒木陶窯   … 白薩摩に可愛らしい小花が絵付けされた小皿3枚

 

美山のたけずみ屋 … 竹コーヒー“クラフト”と“白” 

 

tawaraya …  干支みくじ:毎年これを目当てにいらっしゃるお客様も。 他にも、ごちそう布巾 箸付き箸袋 あずま袋など和雑貨を購入。

 

  2011.11.15up